私の娘は、3か月で高校中退してしまいました。
けれど今は、大学生です。それも、元同級生たちと同じ学年です。
娘は、突然学校を退学しました。
何の相談もなく、少しの説明もされず、やっと聞き出した答えは、
「もう行きたくない」でした。
受験をして、せっかく通えることになった高校なのに、
なんて愚かなのだろうと、我が子ながら情けなく、
自分の子育てに大きな問題があったように思われて、
怒りよりも、悲しみの気持ちが大きく圧し掛かってきました。
実際、私の育児にも、何か問題があったのでしょう。
知らずにさみしい思いをさせていたのかもしれませんし、
過剰に甘やかしてしまったのかもしれません。
しかし、私は自分なりに家族の幸せを目指していました。
ですから余計に、我が子の高校中退という行動は重く、つらい出来事でした。
高校を中退してから、娘は家にこもりがちになり、
私のしつこい質問攻めから逃げるように、今度は自室にこもるようになりました。
落ち込んでいるのか?
悩んでいるのか?
そんな風に心配を続けましたが、
友人に「ひきこもり」だと指摘され、ああこれがそうか、と思いました。
娘とのかかわりを絶ってはいけない、目をそらしてはいけない、
私はそう自分に言い聞かせ、
高校を中退してしまった我が子のために、今できることを考えました。
今までの育児を悔やむよりも、
今できることをしなければいけないのだと思ったのです。
我が子は、過去ではなく、
今、目の前にいるのですから。
高校中退者の話や、サポート機関のホームページ、書籍など、
高校中退に関する様々な情報を収集し始めました。
そして「高認」という資格を知ったのです。
話し合いを繰り返し、
娘は、自分の意志で高卒認定を目指す決意、
高認コースの通学科に入学しました。
中退から、半年後のことでした。
そこから猛勉強し、
元同級生たちと同じ年度に、大学入学したのです。
「自分で決めたことだったからこそ、
プライドをかけてやり遂げることができた。」
高卒認定合格後、娘がそう一言。
我が子の誇らしげな顔を、
久しぶりに見たような気がしました。
私達親子の、正念場となった高校中退からの3年間。
娘との話し合い、高卒認定について、進路について、
私が経験したことを、他の、高校中退者、引きこもり、
そしてその保護者達に伝えたいと思い、ここで公開いたします。
知ることで、開ける道もあると思うからです。
少しでも、今悩んでいらっしゃるかたのお役にたてれば幸いです。